オーストラリア、Mildura(ミルドゥラ)編、ファーム(農家)の仕事について
こんにちは!
今回はオーストラリアのファームのお仕事についてお話していこうかと思います。
なんで畑仕事なんか?と
思う方も多いかもしれませんが
オーストラリアでワーキングホリデービザを申請した場合
国の指定する地域の
農業や水産業などで3ヶ月以上勤務をしたものに限り
もう1年ビザの延長ができる
という 条件がございまして
通常1年+延長1年
で最大2年ステイできるビザなのです。
ということで
私も延長資格が欲しいが為に
農業の仕事をしてきたくちなのですが
今回は
どのような仕事内容なのか
また
どのように仕事を見つけるのか、またどこの地域で?
ということについて
私の知っている情報をお伝えして行こうと思います。
まず地域なのですが
広大な土地を持つオーストラリアでは農業が盛んで
有名な農業地帯がいくつか点在しています。
ただ、どこの農業地帯も都市部から離れておりまして
電車で毎日セントラルのシェアハウスから畑へ通う
なんてことは到底無理なので
借りているシェアハウスを引き払い、仕事も辞めて
もう本気のお引越し体制で臨むことになりますので
そちらだけご注意ください。
私が農業で勤務した地域は2つ
Mildura(ミルドゥラ)
と
Bundaberg(バンダバーグ)
でした。
どちらも農業が盛んな地域でして
いろいろな地域から
農業の仕事を求め人が集まる地域です。
仕事の探し方は
やはりインターネットもしくは
友人の紹介となります。
今回はお話するのはMildura(ミルドゥラ)編。
私はインターネットで
いちじくの収穫(歩合制)
という求人を発見し、場所もメルボルンからほど遠くない
Mildura(ミルドゥラ)
だったためにシェアハウスを引き払い
バスでMilduraへ移動。
写真:ミルドゥラの線路
Mildura駅に雇い主の方が迎えにくるということだったので
駅で一服しながら待機。
大きなバンで小柄な中国人の女性登場。
私の名前を呼んだので
荷物を車に乗せて
今日からお世話になるシェアハウスへ向かう。
車中では
「もう明日の朝から仕事だからね、仕事にはお水と長靴と手袋と日焼け止めね!」
「朝の5時に家の前に迎えにくるからね!」
「ジャパニーズガールがあなたの他にも3人いるからいろいろ聞いてね!」
と仕事に必要なものを教えてくれて
シェアハウスへ到着。
想像してたよりはうん、汚くなかったけど
住むところ?というか
タコ部屋?なんだかすごいところにやってきました。
写真:謎の廃材多数
写真:施工中の床
写真:自室。ドラム缶ミニテーブルは自作
写真:庭
写真:シャワールーム
私が入居当時
住んでいた人数は10人以上
日本人女性私含めて4名、男性1名
台湾人が男性が7人くらい
部屋はプライベートルームなしで
必ず誰かと部屋を共有するかたち
(女性と男性はもちろん別でしたが)
シャワールーム4つ
トイレ2つ
洗濯機1つ
家から徒歩10分のところにスーパー、レストラン、図書館あり
ミルドゥラのセントラルに出るためには
バス停からバスで20分
という形でした。
私が行った時期は5月頃で
その時期は
いちじくのピッキングの仕事がメイン。
(時期によってはアーモンドの木の剪定やぶとうの収穫などもあったようです)
住んでいる方々はとても親切で
仕事の内容や仕事に必要なものなど丁寧に教えてくれました。
よく朝5時
眠い目をこすりながらパンを慌てて口に放り込み
雇い主の中国人女性と共に皆
まだ日も昇らぬ薄暗がりの中をバンに揺られ20分
勤務先のいちじく果樹園へ。
写真:通勤途中
写真:勤務に使う収穫用カート
到着してみるとまぁ広い果樹園。迷子になりそうなくらい広大。
私は勤務初日だったので
中国人女性に勤務内容の説明をまず受ける
- まず朝到着したら上記写真のカートと収穫用ボックスをとってくること。
- 朝にその日収穫する木のレーン番号指定があるので、そのレーンのいちじくを収穫すること。
- 全体で三種類のいちじくの木があるが今日収穫するのは紫色のいちじく。
- いちじくは傷みやすいので、ボックスにいれる際はそっと優しく。
- 傷が付いたものは商品にならないため破棄(食べてもいいよ)
- いちじくの種類によって収穫目安は異なるが、紫色のいちじくはきちんと色が紫になっていてさわった時にみみたぶより少し硬いくらいが収穫時期。(触って確認させられた)
- ボックスがいちじくでいっぱいになったらレーン端にボックスを置くこと。このときに必ず自分の名前と自分の番号をシールで貼ること。(これがお給料になる。Asは8ボックス収穫したので8*いくらという完全歩合)
聞くところによるとそんなに難しくはなさそう。
よしやるぞ待ってろいちじく!と意気込んで私はコロコロカートを押しレーンへ。
写真:いちじくのレーン。両サイドいちじくの木なので汲まなく収穫する。
が、しかし
肝心の実がない。見る限り葉っぱ。
たまに見かけるけどもうすべて取られてしまった後のような…
写真:むらさきいちじく
1レーン終えてもひとはこも埋まらないまま。
がしかしここは歩合。
実を収穫をしない限りはいくら朝から長時間働いたとしてもお金にならず、家賃の支払いもある。
なんか私やばいところきちゃったかも…と初日から嫌な予感。
がしかし
1レーン終えたところで中国人女性から
「As!ここまだ取り切れてないよ!ほらさっきのレーンからこんなに!」
と片手いっぱいのいちじくを持って収穫指導。
どうやら木の奥の方、また位置の低いところに実がなっていることが多いそうで
もっと手を突っ込んで奥を探すと
たくさん収穫できるとのこと。
その通りにしてみるとたしかにさっきより実が取れた!
やったね!
そしてその当日は確か4箱ほど収穫をして
15時頃に勤務終了。
もう汗だくだくの泥まみれなので毎日仕事着の洗濯。
そしてごはんをたべて、夜の9時には疲れきって就寝。
ここからもう勤務内容は毎日同じことの繰り返し
休みは週末日曜日のみ。
お給料は週に一回銀行振込
家賃を差し引かれた分が銀行に振込まれる。
そしてついにわくわくの初任給!
初任給で何買おうかな~ちょっと奮発してケンタッキーでも買っちゃおうかしら!
なんて気持ちはるんるん。
そして中国人女性からぺらり手書きの給与明細。
週に6日
朝5時から15時約10時間勤務
そこから家賃を差し引いて
なんと
なんと
まさかの70AUD。
なんこれ。
やっっっす!!!!!!
メルボルンで働いてた時の一日分のお給料である。
もうね、おったまげた。
とんでもないところにきてしまった。
でもビザを延長するには3ヶ月勤務しなきゃ…
ここで3ヶ月…?
無理!
がしかし
はるばるお金も時間もかけて
ここまで移動してきたのにすぐメルボルンに帰るのも。。。
どうやら話をきくと
最低でも1ヶ月半は勤務しないと
勤務の証明書を出してくれないらしい。
(この証明書がビザの延長に必要)
ということで
法に触れる安いお給料ではありましたが
私は証明書欲しさにここの果樹園で
一ヶ月半働いて
のちメルボルンへ戻ったのでした。
お給料はあれでしたが
ルームメイトの子達がとてもいい子たちだったので
滞在中はとても楽しく過ごすことができました。
写真:むらさきいちじく
写真:レーン番号とピンクいちじく
写真:かぼちゃ型いちじく
写真:いちじくの木の中に潜り込んだとき
今となってはいい思い出ですが
これからファームのお仕事を探す方は
違法賃金で勤務を強いる職場に要注意です。
あくどいファームが他にもけっこうあるようです。
(うちはまだ全然マシなほうだったみたい)
仕事が辞められず夜逃げ同然で逃げてきた子だとか
勤務中に上司のFワード連発、罵詈雑言を浴びせられながらの勤務
だとか
悪い噂はいろいろ聞きました。
こわいですね。
ということで今回は
Mildura(ミルドゥラ)編
でした。
ちゃおちゃお。